リーフチェック鹿川 (2010) 調査結果

調査地点名西表島 鹿川湾 中の瀬 (沖縄県)
調査日2010/11/20
チームリーダ野口定松
チーム科学者吉田稔
開催者ダイブサイト・ノ口
コーラル・ネットワーク
参加人数5人
水深6m
10m
月齢13.9
潮名中潮
天候
気温25℃
水温海面26℃
-3m26℃
-10m26℃
透視度40m
岸からの距離0.8km
河口からの距離1km
河口の幅10m
集落からの距離14km
集落の人口800人
水深 -6m (浅)
底質 (浅)合計平均標準偏差
ハードコーラル11127.751.89369.375
ソフトコーラル20.50.5771.25
最近死んだサンゴ0000
富栄養化の指標となる海藻0000
海綿類0000
4210.52.51726.25
20.50.5771.25
10.250.50.625
シルト0000
その他20.50.5771.25
魚類調査 (浅)合計平均標準偏差
チョウチョウウオ類143.52.082
イサキ類(コショウダイ類)000
フエダイ類000
サラサハタ000
ハタ類(30cm以上)000
メガネモチノウオ000
カンムリブダイ000
ブダイ類(20cm以上)61.51.915
ウツボ類000
無脊椎動物調査 (浅)合計平均標準偏差
オトヒメエビ000
ガンガゼ類10.250.5
パイプウニ10.250.5
シラヒゲウニ000
ナマコ類000
オニヒトデ20.50.577
シャコガイ類51.250.5
ホラガイ000
イセエビ類000
被害・ゴミ調査 (浅)合計平均標準偏差
アンカー被害000
ダイナマイト被害000
その他の被害000
魚網屑000
その他のゴミ000
水深 -10m (深)
底質 (深)合計平均標準偏差
ハードコーラル10927.250.95768.125
ソフトコーラル51.251.2583.125
最近死んだサンゴ10.250.50.625
富栄養化の指標となる海藻0000
海綿類0000
4010225
410.8162.5
10.250.50.625
シルト0000
その他0000
魚類調査 (深)合計平均標準偏差
チョウチョウウオ類133.251.893
イサキ類(コショウダイ類)000
フエダイ類000
サラサハタ000
ハタ類(30cm以上)000
メガネモチノウオ000
カンムリブダイ000
ブダイ類(20cm以上)10.250.5
ウツボ類000
無脊椎動物調査 (深)合計平均標準偏差
オトヒメエビ000
ガンガゼ類000
パイプウニ000
シラヒゲウニ000
ナマコ類000
オニヒトデ000
シャコガイ類20.50.577
ホラガイ000
イセエビ類000
被害・ゴミ調査 (深)合計平均標準偏差
アンカー被害000
ダイナマイト被害000
その他の被害000
魚網屑000
その他のゴミ000
コメント6mライン:
6mラインは鹿川湾中央部の中ノ瀬(離礁)の頂上付近に設定されている。ライン上は緩やかな起伏のある地形で深く切れ込んだ溝が数本ある。
目視によるサンゴ類の総被度は、50〜60%であり、卓状ミドリイシ類、散房花状ミドリイシ類が優占している。サイズはいすれも直径30〜40pで小さめのもので占められている。そのほか被覆状のコモンサンゴ類、スリバチサンゴ類、リュウキュウキッカサンゴ類、ハマサンゴ類なども見られる。また、直径5〜10pの新規加入ミドリイシ類も多く1uに10群体着床しているところもある。
オニヒトデは無脊椎調査で2個体確認され、サイズはいずれも20p以下の小型のものでありライン周辺にはオニヒトデの小さな食痕も20〜30個ほど見られた。八重山海域のオニヒトデ出現状況やオニヒトデのサイズと食痕の数などを考慮すると鹿川湾にも大発生する兆候もあると思われるので、十分な監視が必要である。サンゴ食貝類(シロレイシガイダマシ)の生体や食痕は多少見られた。サンゴの病気については確認できなかった。

10mライン:
10mラインは、6mラインすぐ沖側の礁斜面中腹部に設定された。目視によるサンゴ被度は60〜70%であり、直径30〜40pの卓状ミドリイシ類のほかにスリバチサンゴ類、リュウキュウキッカサンゴ類、ハナガササンゴ類、ハマサンゴ類などの被覆状サンゴ類が優勢しており多種のサンゴ類が混生しているサンゴ相である。
オニヒトデについては確認できなかった。サンゴ食貝類(シロレイシガイダマシ)の生体や食痕は多少見られた。サンゴの病気については確認できなかった。

総評:
これから鹿川湾周辺にオニヒトデの大発生や強大な台風がなければ、6mと10mラインともに直径5〜10p大のミドリイシ類も多く見られるため、1〜2年後にはミドリイシ類の優占種、サンゴ生育型に大きく変化していくものと思われる。
魚類、無脊椎動物は、出現数、出現種類ともに大きな変化もなく見られるものが普通に見られた。透視度も50m程度あり景観もよく、稀な生物としてマンタも3〜4個体確認され調査をしながら楽しいリーフチェックになった。
2007年のサンゴの白化現象、現在八重山海域に起きているオニヒトデの大発生などを考えると鹿川湾は健全な海域であることをもっとアピールできるようなこととか、リーフチェックに合わせて楽しめるような企画を考え参加者をもっと増やすことも重要な課題である。


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