リーフチェック屏風谷 (父島) (2012) 調査結果

調査地点名小笠原諸島 父島 屏風谷 (東京都)
調査日2012/09/15
チームリーダ手塚幸恵
チーム科学者土川仁
開催者コーラル・ネットワーク
(協力)KAIZIN
参加人数5人
水深3m
10m
月齢28.5
潮名大潮
天候
気温29℃
水温海面28℃
-3m28℃
-10m28℃
透視度10m
岸からの距離0.08km
河口からの距離0.8km
河口の幅0-10m
集落からの距離0.5km
集落の人口500人
底質Seg1Seg2
ハードコーラル3040
3132
ソフトコーラル 0 0
0 0
最近死んだサンゴ 0 0
0 0
富栄養化の指標となる海藻 0 0
0 0
海綿類 0 0
0 0
7 0
5 8
0 0
2 0
3 0
2 0
シルト 0 0
0 0
その他 0 0
0 0
魚類調査Seg1Seg2
チョウチョウウオ類 0 0
6 4
イサキ類(コショウダイ類) 0 0
0 0
フエダイ類 0 0
0 0
サラサハタ 0 0
0 0
ハタ類(30cm以上) 1 0
3 2
メガネモチノウオ 0 0
0 0
カンムリブダイ 0 0
0 0
ブダイ類(20cm以上)30 0
0 1
ウツボ類 0 0
0 0
無脊椎動物調査Seg1Seg2
オトヒメエビ 0 0
0 0
ガンガゼ類 1 0
1 0
パイプウニ 1 0
0 0
シラヒゲウニ 0 0
0 0
ナマコ類 6 0
2 0
オニヒトデ 0 0
0 0
シャコガイ類 2 0
0 0
ホラガイ 0 0
0 0
イセエビ類 0 0
0 0
被害・ゴミ調査Seg1Seg2
アンカー被害00
00
ダイナマイト被害00
00
その他の被害00
00
魚網屑00
00
その他のゴミ01
00
コメント[site]
本調査は、父島・二見湾の奥に広がる砂地上にあるパッチ状のサンゴ群集にて行っている。
サンゴ群集の大きさの都合で、50mのライン2本のみで調査を行っている。

-5m
父島の二見湾の奥にあるポイントで、砂とシルトの中間のような底質の海底に、 スギノキミドリイシが-2m〜-10mまで隙間なく生息している場所に、 海岸線と平行にラインを設置している。
この群集の深い側には、ナガレハナサンゴが隙間なく生息している。
これらの周辺には、各種のサンゴも見られるが、 本調査の70/80のHCは、すべてスギノキミドリイシであった。
HCの割合がわずかに落ちているが、開始地点周辺のスギノキミドリイシが なくなり、少し群集が縮小したためと思われる。
規模縮小の要因は、3〜4年前の白化と、その後の波浪の影響と思われる。
湾の奥で、シルト質の混ざる砂地であるため、透明度も良くないが、 サンゴの状態は以前と比べても遜色なく非常に良い。
サンゴ食生物による食害や、病気、人為的な破壊などは見られない。
魚類調査においては、チョウチョウウオ類が大幅に減っており、 一匹もカウントされなかったが、カマスが入っていた影響かもしれない。
周辺にはチョウチョウウオが生息しているため、あまり心配はないと思われる。


-10m
父島の二見湾の奥にあるポイントで、 -5mのラインと平行に、水深-10mにラインを設置している。
ちょうどこの水深より浅い側にはスギノキミドリイシが生息しており、 ここより深い側には、-18mまでナガレハナサンゴが隙間なく生息している。
63/80の3/4程度がナガレハナサンゴ、残りはスギノキミドリイシで、 RCと記録された13ポイントはほぼ全て、スギノキミドリイシとナガレハナサンゴの 群集のちょうど境界線域で死んだスギノキミドリイシであるが、 時間が経っていると思われるが枝上の形状のまま細かい藻類が付着している。
HCの割合が若干下がったが、以前は生きたスギノキミドリイシの群集と ナガレハナサンゴの群集とがはっきりとした境界線を作っていたが、 境界線部分で死んだスギノキミドリイシが目立ち、生きたサンゴの空白区間が 生じるようになってしまったためと思われる。
湾の奥で、シルト質の混ざる砂地であるため、 透明度はよくないが、サンゴの状態は以前と比べても遜色なく非常に良い。
オニヒトデは見られなかったが、サンゴ食巻貝がいくらか見られた。
病気、人為的な破壊などは見られない。
魚類調査においては、チョウチョウウオ類が大幅に減っているが、 周辺には生息しているため、あまり心配はないと思われる。


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