リーフチェック田辺・沖ノ島西 (紀伊半島) (2020) 調査結果

調査地点名紀伊半島 田辺 西崎サンゴ(沖ノ島西) (和歌山県)
調査日2020/10/17
チームリーダ冨弥充
チーム科学者土川仁
開催者NPO法人自然体験学習支援センター
コーラル・ネットワーク
参加人数5人
水深3m

月齢0.3
潮名大潮
天候
気温15℃
水温海面24℃
-3m24℃
-10m
透視度7m
岸からの距離2.7km
河口からの距離4km
河口の幅11-50m
集落からの距離5km
集落の人口70000人
水深 -3m (浅)
底質 (浅)合計平均標準偏差
ハードコーラル30.750.9571.875
ソフトコーラル0000
最近死んだサンゴ0000
富栄養化の指標となる海藻0000
海綿類0000
152381.41495
10.250.50.625
0000
シルト10.250.50.625
その他4122.5
魚類調査 (浅)合計平均標準偏差
チョウチョウウオ類174.252.062
イサキ類(コショウダイ類)000
フエダイ類000
サラサハタ000
ハタ類(30cm以上)000
メガネモチノウオ000
カンムリブダイ000
ブダイ類(20cm以上)000
ウツボ類410.816
無脊椎動物調査 (浅)合計平均標準偏差
オトヒメエビ000
ガンガゼ類1640.816
パイプウニ000
シラヒゲウニ000
ナマコ類000
オニヒトデ000
シャコガイ類000
ホラガイ000
イセエビ類000
被害・ゴミ調査 (浅)合計平均標準偏差
アンカー被害000
ダイナマイト被害000
その他の被害000
魚網屑20.50.577
その他のゴミ000
コメント田辺・沖ノ島西 2020
【S】
調査ラインは、田辺湾の湾口部中央付近にある沖ノ島の西側に広がる、 かつてテーブル状のミドリイシ類がたくさん見られた場所に設置されている。
2017年末頃からの黒潮大蛇行の影響で、2017-2018の冬季に、 ハードコーラルの95%以上、ミドリイシ類のほぼすべてが死んでしまった場所である。
今年は、小さなミドリイシ類が見られるようになった場所がある、との報告を受け、 従来調査を行っていたほぼ等水深のラインではなく、小さなミドリイシ類が多い場所を選んで、 従来のラインと交差するように水深が変化する方向にラインを設置した。
底質調査の結果としては、ミドリイシ類以外の低水温を生き延びたサンゴが 160ポイント中xポイントあっただけであったが、 ライン周辺の、およそ100m×20m程度の範囲内で、低水温を生き延びたと思われる、 長辺が20cm程度のミドリイシ類が1コロニーと、長辺が3cm程度〜15cm程度の 低水温での死滅以降の新規加入と思われるミドリイシ類が、20コロニーほど見つかった。
ミドリイシ類以外のサンゴには、大きな変化は見られなかった。
魚類、無脊椎動物では、大きな変化はなかった。 調査対象種ではないが、低水温でほぼ見られなくなっていたクマノミが、 サイズは小さいものの、再び見られるようになった。
また、調査エリアで、タイマイが見られたが、この辺りでは非常にまれである。
サンゴの病気やサンゴ食生物、およびその痕跡は見られなかった。


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