【パイプウニ】
ウニというと、栗のように尖った針が全体に突き出しているを思い浮かべるかも知れません。
しかし、パイプウニは、赤みがかったかなり太い棘(トゲ)が特長で、それほど密集していません。また、棘の断面が三角形になっているのも特長のひとつです。
サンゴ礁にできた穴や岩の裂け目に潜りこんでいることが多く、調査には水中ライトが必需品となる生物のひとつです。
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【ガンガゼ】
ガンガゼとアオスジガンガゼが調査対象種です。
30cm程度に達することもある黒くて長い棘が特長で、覗きこむと肛門が青紫色に輝く玉のようにみえます。
これも穴や岩の裂け目・割れ目などに入りこみ、長い棘をを出しています。棘が動いているのが良く観察されます。
ちなみに、ガンガゼの棘は、先が「↑」状になっており、刺さると簡単には抜けないので、注意が必要です。
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【ナマコ】
世界的に共通な食用種として、バイカナマコ、ハネジナマコ、トラフナマコ、シカクナマコの4種が調査対象種です。バイカナマコはナマコの中でも最大種で、体長1mにまでなるものがいるそうです。
※ 2001年からは、バイカナマコとシカクナマコの2種だけに変更となる予定です。
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【シャコガイ】
オオシャコガイ、ヒレジャコガイ、ヒメジャコガイ、シラナミガイの4種が調査対象種です。
サンゴ礁の裂け目に入りこんだり、サンゴにくっついたり、砂の上にゴロンとしているものもあります。
2枚貝で、口を水面に向けてます。口の間の柄が、赤、青、紫・・・と様できれいですが、この模様の違いで対象種を区別することはできません。こちらが近づくと口を閉じようとします。
発見に水中ライトは必要としませんが、一見、サンゴ礁の岩盤と同化しているような時があるので、注意深く、そしてくまなく礁斜面を見渡すことが必要です。
殻長が30cmを越えるものは、サイズ(殻長)と種類も明記します。
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【イセエビ類】
イセエビ属のすべてが調査対象です。ゴシキエビ・カノコイセエビ・シマイセエビ・ニシキエビ・ケブカイセエビ・ヨロンエビ等が対象種となりますが、セミエビ科の仲間は対象外です。
イセエビは夜行性であるため、透明度が高く明るい海では、なかなか観測されないことが多いようです。即ち、昼間は暗がりに潜んでいることが多いので、これも日光が差し込まない岩の裂け目などにいることが多いようです。
特長は、長いヒゲです。岩の裂け目などに静かに近づくと、ヒゲの先端が出てる場合があります。
サンゴ礁は、彼らが身を隠すにはまさに最適な場所ですので、発見するには水中ライトが必須です。ナイトダイビングでは、岩の裂け目から這い出してきたイセエビを、多く観測することができる場合が多いです。
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【オトヒメエビ】
赤と白の模様が綺麗で、長い3番目の脚が特長です。 魚をクリーニングしていたりすることがあります。
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【ホラガイ】
ホラガイと同じ属ですが、ボウシュウボラは含みません。 ホラガイは、オニヒトデを食べる生物です。先に紹介したオニヒトデの天敵というわけです。
ホラガイとボウシュウボラの区別は、殻の表面に結節(こぶ)があるかないかで判断できます。でこぼこと小さな結節(こぶ)がたくさんあるのがボウシュウボラであるのに対し、ホラガイは殻の表面がやや丸っこくなめらかになっています。しかし、貝の表面には付着物が付いていることが多いので、なかなか判別しにくいかも知れません。
はっきりした違いは、貝の殻口にある内唇(軸唇とも言う)にあります。ストレスを与えないように貝をそっとひっくり返して、内唇に沢山の白黒のひだがあればホラガイです。ボウシュウボラにはありません。
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【オニヒトデ 】
サンゴに食害を与える生物です。 全身に生えた赤っぽい毒々しいトゲトゲが特長。猛毒を持っていますので、決して触れてはいけません。
サンゴの上に、体を広げて乗っかっていたり張り付いてたりします。昼間はサンゴの裏や奥に隠れています。
貪欲で、ほおっておくと、際限なくサンゴを食い散らし、凄まじい勢いで増えていきます。サンゴの豊かな海であっても、彼らが大量発生すると、通ったあとには、瓦礫と化したサンゴの死骸だけが残るそうです。
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【シラヒゲウニ】
白またはオレンジ色の細くて短めの棘が多数あります。海藻等をカモフラージュにつけていることもあります。
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