熱帯魚商取引がサンゴ礁生態系を脅かす

[ Tropical Fish Trade Threatens Coral Reef Ecosystems ]
 国連環境計画の報告によると、毎年2,000万匹を超える熱帯魚と1,000万個ものその他水中生物が、水槽飼育用の熱帯魚商取引のために採取されています。
 最も有害とされる採取方法のひとつにシアン化ナトリウムを致死量に近い量使用して魚を気絶させる方法がありますが、これは魚ばかりでなく生態系にも害を及ぼす可能性があります。
同報告によると、水中生物の採取を持続的に行うことができれば、熱帯魚商取引は東南アジアの沿岸地域の貧困対策の一助となることが期待でき、しかも、地元住民の海洋生態系に対する保護意識を高める効果も期待できます。
NPO団体Marine Aquarium Councilは、認可制を取ることにより持続的な採取量を確保してきており、こうした制度を普及させることを奨励しています。

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Coral in the News back number
September 2003